2023年度粉ミルクの原材料に関する公開質問回答
2020年2月以来、4回目の公開質問状を粉ミルクメーカー6社(アサヒグループ食品株式会社、江崎グリコ株式会社、株式会社明治、雪印メグミルク株式会社、森永乳業株式会社、雪印ビーンスターク株式会社)に送り、全社から回答がありました。
質問内容は粉ミルク及び液体ミルクの遺伝子組み換え作物由来原材料の使用の有無について、また、2019年10月に市場流通が解禁となったゲノム編集作物食品について、その一部に表示等が義務付けられてないことから、消費者の不安も高まっているため、使用について聞きました。
今回は、1社を除いた他のメーカーは、2020年度の回答内容と変更ありませんでした。安定供給を維持するため、多少の差はあれ、すべての製品に遺伝子組み換え原材料が使用されていました。不分別(遺伝子組み換え)原材料を非遺伝子組み換え原材料に切り替えることについて、非遺伝子組み換え原材料の調達が難しいとの回答がありましたが、非遺伝子組み換え作物由来の大豆油、大豆たんぱく、カノーラ油、デキストリン、ぶどう糖を使い続けているメーカーがありました。
消費者としては、できれば全ての原材料が非遺伝子組み換えに切り替わることを望みますが、一部であれば、非遺伝子組み換え原材料に切り替えられる可能性があるのではないかと希望を持ちました。
ゲノム編集作物由来の原材料の使用については、全メーカーが現時点では「使用する予定がない」と回答しています。この回答が今後も続くことを望み、注視していく必要があると考えました。