当会は今年も、遺伝子組み換え原材料使用に関する食用油、粉ミルクメーカーへの公開質問を実施いたしました。ビール、発泡酒の調査が注目されることが多いのですが、影響の及ぶ範囲では食用油の方がずっと広く、摂取する主体のことを思うと粉ミルクの方がずっと重大です。遺伝子組み換え原材料を使っているからといって危険だといいたいわけではありません。しかし、少数の多国籍企業への依存、万能農薬グリホサートの残留の疑い、大規模モノカルチャー栽培による品種多様性の減少や環境への影響などなどの問題を思うと、このままでよい、何も心配する必要はない、と言い切る気持ちにはとてもなれない、という人も多いでしょう。メーカーの間でのこの問題への取り組み、姿勢の違いが明らかになれば、消費者がそれぞれの問題意識に応じて商品を選べるようになるでしょう。選択の基準は値段だけではありません。
この公開質問は、当会の活動の中でも社会的意義の高いものです。皆さまはこの回答をご覧になってどのようにお考えになりますか?