11月4日付けでビールメーカー4社へ公開質問状を送りました
この取り組みは、2014年度から毎年実施しています。ビールの主原料は麦芽とホップですが、香味や発酵度等を調整し、まろやかさやスッキリ感といった味のバリエーションを出すために、米やコーン、スターチ、糖類が副原料として使われることがあります。米以外の副原料は、主にトウモロコシから作られます。穀物トウモロコシのほぼ全量を輸入に頼っている日本では、加工食品に遺伝子組み換え原料が多く利用されており、ビール類についても気になります。ビール業界の動向が食品業界全体に与える影響も小さくありません。
糖類は、残念なことに2015年頃から順次不分別に切り替えられてきたことが調査の過程でわかりました。コーンとスターチについても継続的に確認していく必要性を感じています。
2019年度からはゲノム編集由来原料使用の可能性についても質問してきました。今回は、生産流通の履歴情報を追跡できるトレーサビリティについての質問を加えています。
公開質問
ビール及び発泡酒、新ジャンル(第3のビール)、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の原材料について
2014年より毎年実施しております公開質問も9年目となりました。この取り組みは幅広い層から注目されビールの原材料に関心を持たれている消費者が多いことがわかりました。貴社のこれまでのご協力に感謝いたします。
今年度も貴社が製造販売されているビール及び発泡酒、新ジャンル、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の原材料につきまして、非遺伝子組み換えトウモロコシ由来の原材料がどの程度使用されているか、また、今後の方向性についても公開で質問させていただきます。
我が国では穀物トウモロコシのほぼ全量をアメリカ等からの輸入に頼っている現状です。加工食品の原料として遺伝子組み換え作物由来の食品・添加物が多く利用されています。そのためビール、発泡酒等の原料への影響を懸念しています。糖類については2015年から遺伝子組み換えトウモロコシ由来の原料に切り替えたとの回答があり、コーンとスターチについても非常に心配しております。
また、2021年より、国内でゲノム編集技術応用食品の流通が始まりました。ゲノム編集トウモロコシの輸入が間近との情報もあります。消費者としてはビール等の原材料に使用される可能性について、非常に気になるところです。
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質問1 貴社製品原材料のコーンとスターチ、糖類を使用している場合について、非遺伝子組み換え(NONGMO)か不分別かをお教えください。
質問2 非遺伝子組み換えの原料を使用している製品に関して、今後不分別のものに切り替える予定はありますか。予定がある場合、その理由と時期をお教えください。
質問3 既に不分別の場合、切り替えた理由とその時期をお教えください。
質問4 今後のゲノム編集トウモロコシを原料とするコーン、スターチ及び糖類使用についてお教えください。
使用する・使用しない 理由
質問5 トレーサビリティについてお教えください。
原料の入荷記録の保存 有・無
製品の出荷記録の保存 有・無
製造ロットと入出荷ロットの対応付け記録 有・無
以上