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 2023年7月~8月、2023年4月施行の食品表示基準改定*に伴い、遺伝子組み換えに関する食品表示がどのように変化するかを生協等の協力を得て調査しました。調査数は1,001件、22団体と個人5名が参加しました。


調査結果

調査日 2023年7月~8月

調査数 1,001件(豆腐321、醤油266、コーンスナック菓子260、その他154)

 遺伝子組み換えに関する一括表示(枠内表示)について(表)

・ 一括表示(枠内表示)に遺伝子組み換えに関する表示が無いものが6割弱。

・ 遺伝子組み換えに関する表示が有るものの内、4分の3が施行後4か月で「分別生産管理済み」、「遺伝子組み換え分別生産管理済み」に変わっていました。

・ 遺伝子組み換えに関する表示が有るものの内、4分の1が「遺伝子組み換えでない」と表示されていましたが、この中には3月31日以前に製造され市場に流通しているもの(醤油・コーンスナック菓子など)、国産原料のみを使用している工場で生産し、遺伝子組み換えの検出が無いと証明できるもの(豆腐等)が混在していると思われます。

・ 生鮮品の豆腐は改定後製造分の新表示製品のみですが、長期保存がきくため賞味期限が長い醤油・コーンスナック菓子などは改定前製造分の旧表示製品が市場にいまだに流通している場合があると思われます。

・ 非遺伝子組み換え作物を分別生産流通管理しても意図しない混入を公定法検査の不検出レベルで避けることは困難なため、「遺伝子組み換えでない」と表示する事業者は激減し、「遺伝子組み換えでない」表示は今後さらに市場から消えると思われます。

・ その推移を継続してみていく必要があるため、市場調査は2023年~2025年の3か年の実施を予定しています。

 *2023年4月施行食品表示基準改定について、2023年4月以降、分別生産流通管理をして遺伝子組み換えの混入がないと認められる(公定法検査で不検出)大豆及びトウモロコシ並びにそれらを原材料とする加工食品についてのみ、「遺伝子組み換えでない(ものを分別)」と任意表示できると変更されました。分別生産流通管理をして意図せざる混入を5%以下に抑えている大豆及びトウモロコシ並びにそれらを原材料とする加工食品については、「(遺伝子組み換え)分別生産流通管理済み」(あるいはその旨に準じる)表示に変更されました。

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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