2021年1月に実施した2020年度ビールの原材料に関する公開質問に、ビールメーカー4社より回答をいただきましたのでご報告いたします。
2020年度ビールの原材料に関する公開質問ビールメーカー4社の回答結果
【各社への質問】
質問1貴社製品原材料のコーンとスターチ、糖類を使用している場合について、非遺伝子組み換え(NONGMO)か不分別か、またその理由をお教えください。
質問2非遺伝子組み換えの原料を使用している製品に関して、今後不分別のものに切り替える予定はありますか。予定がある場合、その理由と時期をお教えください。
質問3既に不分別の場合、切り替えた理由とその時期をお教えください。
質問4今後のゲノム編集トウモロコシを原料とするコーン・スターチ及び糖類使用についてお教えください。
【回答まとめ】
当会は2014年度より、大手ビールメーカーのアサヒビール株式会社、キリン株式会社、サッポロビール株式会社、サントリービール株式会社に、ビール及び発泡酒、第三のビール、ソフトドリンクの原料に使われているコーン及びスターチ、糖類について、非遺伝子組み換えか否かを公開質問しています。7回目となる今回は2021年1月に実施しました。
調査を始めた2014年当時、ビールや発泡酒等の原材料であるコーン及びスターチ、糖類は非遺伝子組み換え(NON-GM)トウモロコシから作られたものを使用していました。これは食品用に輸入したNON-GMトウモロコシ110万トンの約半量にあたり、食品全体のNON-GM原材料の調達に大きな影響を及ぼしていました。そのため、当会ではビールメーカーにNON-GM原材料を使い続けてもらいたいとの思いとそのことを広く知らせるためこの公開質問を始めました。
しかし、残念ながら2015年の調査では、2015年初頭よりメーカー4社は糖類を遺伝子組み換え不分別(GM)由来の原材料に切り替えていたことが分かりました。
以後、ビールのコーン及びスターチは非遺伝子組み換え原材料を継続して使用、発泡酒及び新ジャンル(第三のビール)、ノンアルコールビールテイスト飲料に使用されている糖類は不分別のトウモロコシを使用しています。サントリービールの新ジャンルの糖類には非遺伝子組み換え由来のものを使用しています。
また、ゲノム編集原材料の使用についても今後の方向性を聞いたところ、全メーカーが現時点では使用する予定はないと回答しています。
以上