たねと食とひと@フォーラムは、たねといのちの多様性と持続性のために活動しています。

2015年6月18日(木)映画「天のしずく‘辰巳芳子いのちのスープ’」上映会地球環境パートナーシッププラザセミナースペースにおいて開催されました。

昼の部と夜の部の2回上映としました。当日は、たくさんの方においでいただき、本当にありがとうございました。

映画にふれたことをきっかけに、それぞれが、自分や家族、大きな意味での隣人の人生にまで、思いを馳せることができました。また、いわゆる現代人がいつしか見失ってきた「風土に根差した食や生き方」についても、反省をこめて見直すことができたように思います。

最後に、山形県新庄市で在来種「さわのはな」の米作りをしている「たねと食とひと@フォーラム」共同代表の高橋広一さんから、御礼の挨拶がありました。

妻が、自分の作った玄米でスープを作ってくれたのが「いのちのスープ」との出会いだったこと、さまざまな活動をとおして「食べる人」の顔が見えるようになってから、農業が楽しくなってきたことなどを語ってくださいました。

共同代表 髙橋広一

アンケートでも、感想をたくさんいただきました。以下、一部を抜粋して紹介させていただきます。

なお、この企画は、独立行政法人 環境再生保全機構「地球環境基金」の助成をいただいて、実施いたしました。

映画上映会担当 運営委員  吉森弘子

 

アンケートより

・「生命を慈しむ心」は、どうやって芽生えるのだろう。今日の映画では、愛を強く感じました。また、先生のお人柄を知ることができて、よかったです。「食は人を幸せにする」と確信しています。(50代・女性)

・生きるとは何かを、改めて考えるきっかけをいただいたように思います。心にしみる作品でした。(60代・女性)

・日々、悩み続けていたことの答えをいただいたようでした。初心に戻り、食を本当に大切に考えて生きていきたいと思います。(50代・女性)

・とても良い映画でした。私も含めて、いつしか風土に根差す生き方から離れてしまった現代人へのメッセージが、たくさんこめられていました。(40代・女性)

・手間をかけ、丁寧に、素材の味を生かし、また素材の気持ちになって調理する。そして、素材を支える農業も応援する。そんなトータルな丁寧さから生まれたスープだからこそ、まさに「いのちを支えるスープ」になり得るのだと思いました。まさに「食べることは生きること」。忙しい現代人にも、少しでもこの丁寧さを取り入れて欲しいです。(40代・女性)

・愛の映画、いのちの映画でした。これから少しでも、自分の中に取り入れていきたいと思いました。(40代・女性)

・とても感動しました。この映画を、日本から離れた地で暮らし、そこで一生を終える友人知人たちにも、見せてあげたくなりました。(60代・女性)

・生まれてから死ぬまで、変わらない優しいスープ。スープから、生きてきた記憶が甦る場面にも共感しました。日本の土で育った食をいただくことの本当の意味が伝わってきました。「食といのち」について、映画から学んだことを、伝えていきたいと思います。(40代・女性)

・食べることが、いのちをつくり、いのちを支えていくことなのだと実感しました。今、お腹の中に赤ちゃんがいます。日々、感謝しながら食べていきたいと思います。(20代・女性)

・食べることの大切さを教えていただきました。毎日の食事を大切にすることが、自分も、家族含めて周りの人たちも、大切にすることですね。生きていることを大切に、愛を持ち、生き続けたいと思います。草根木枝の全てが命。大切にしたいと思います。(60代・女性)

・食べることの大切さが伝わってきました。これまで食を大事にしてきたことが、間違ってなかったと確信できました。(30代・女性)

・辰巳さんの生き方が丁寧に描かれていて、感動しました。食事の用意にしっかり手間をかけて、私も丁寧に生きて暮らしていきたいと思いました。(50代・女性)

・辰巳さんの「生きることに向き合う姿勢」のようなものを、強く、深く、感じました。(50代・女性)

・老人ホームで暮らす母に、素材の味を生かした、心の込もったスープを届けようと思います。(50代・女性)

・忙しい日常で、忘れてしまいがちなことを、たくさん気付かせてもらいました。例えば、母から子へと代々伝えられるとても大切なもの。食はもちろんですが、この作品で語られた、子供の頃にお風呂で身体を洗ってもらった記憶などの話を聞いて、私にも、母から教わっているはずの「何か大切なもの」が、いまは記憶の底に沈んでしまっているのかもしれないけれど、必ずどこかにあるはずだと思えました。そうだ、私も今夜からスープを作ろう。土の力を蓄えた野菜で作られたスープを。そうすれば、その何かが思い出せそう。(50代・女性)

・スープひとつで、こんなにも幸せになれるのかと思いました。食べものが作られる自然環境を守ることも本当に大切だと思います。健康に生きるためには、食と環境、そして人ですね。(50代・女性)

・男性ですが、辰巳さんのように、背筋を伸ばして、思いを込めて、台所に立つことにします。(60代・男性)

・食は愛なのでしょう。心を打たれ、心が満たされました。(30代・女性)

・生命の尊さと自然の恵みへの感謝の気持ちが、より深まる機会となりました。(40代・男性)

・北海道の義父が入院した時に、義母がカニのスープを作って持って行っていたのを思い出しました。辰巳先生が病床のお父様のためにお母様と作った「いのちのスープ」が、今でも多くの人たちに元気を与え続けているのですね。(50代・女性)

・もっと、いのちに触れる暮らしがしたいと思いました。生きること、食することについて、改めて考えさせられました。(20代・女性)

・食に対しての意識が変わりました。(20代・男性)

・音や映像も、とても心地よいものでした。私たちが生まれるずっと前から伝承されてきた食の知恵を伝えて下さる方がおられることに感謝します。(30代・女性)

・以前、テレビで紹介されたのを見ましたが、今日もまた感動しました。国内で生産された食べ物を食べることの大切さを子供たちにもと、小学校で大豆の取り組みをされているのも素晴らしいですね。最近は、気候の変動なども心配です。一人ひとりが、食べものを作る生産者とつながっていくことが、重要ですね。私の人生もいよいよ後半です。ゆっくり丁寧に生命を大切に生きていきたいと思います。(60代・女性)

・自分は、一人暮らしにかこつけて、なまけていたと思います。食事の準備は、簡単に済ませて、手を抜いていました。いのちを頂くこと、心を込めて食事を作ること、味わうこと、そしてそのような在り方が当然と言える社会にしていきたいと思いました。本当に多くの気付きや学びがありました。(20代・女性)

・改めて、食の力を感じました。食は深いですね。丁寧に扱い、丁寧に作ることで、人と人をつないでいく。家族のために食事を準備することがなくなり、自分だけの食をしている現在、特にそれを思います。(60代・女性)

・思いが伝わってくる、とても素敵な映画でした。おつゆは人の心を温めるもの。間違いないですね。私も、食の大切さを伝えていきます。(20代・男性)

・食の大切さ、命の大切さ、そして自分を大切にすることを、改めて肝に銘じました。(20代・女性)

・とても貴重で有意義な時間となりました。日々の暮らしに流されがちな自分を反省しました。(60代・女性)

・料理を食べるのは好きですが、作るのは苦手です。しかし、興味がないわけではありません。平和な世の中で、美味しいものを食べられることが、本当の幸せだと思います。一日一日、一瞬一瞬を大切にしていきたいです。(40代・女性)

・辰巳先生の凛とした生き方が素晴らしいですね。(40代・女性)

・辰巳さんの言葉が、胸にす~っと入ってきて、すごく心地よかったです。映画に出てくる料理や言葉をとおして、とても優しい気持ちになれました。(20代・女性)

・毎日のことだけに、ついなおざりにしがちだった食の意味を、改めて教え直していただきました。食は「生きる」と同義語だと感じました。自分にできることを、やっていきたいと思います。(50代・女性)

・本当に美しい映画で、人の心を優しくしてくれます。「愛は人と人の間にある」のですね。こんな風に生きられたらと、憧れます。(50代・女性)

・管理栄養士をしています。献立を作り、調理をして、人様に出す仕事です。病院で濃厚流動食を出していたこともあります。赤ちゃんから食べられなくなった人まで、食することができるスープには、思い入れがあります。いのちと食、そして人とのつながりを、改めて考えさせられました。自分も、誰かのために、そして何かを伝えられるように、日常を大切にしていきたいと思います。(20代・女性)

・母のため、夫のために、玄米スープを作っていました。母には6カ月ほど、夫には2年ほど作り続けました。友人のためにスープを作られた長島愛生園の宮崎かずえさんのシーンに、いちばん感動しました。玄米スープは、最後まで食することのできるスープです。ただ、今後、私のためにスープを作ってくれる人がいるのかどうか。母も夫も見送りましたが、80歳を過ぎてから見える世界があるならば、元気に生きなければ。(60代・女性)

・長い闘病の末に亡くなった叔母が、半身不随で目もよく見えず、しゃべることもうまくできない中で、病院のご飯がおいしくないと顔を渋らせていたことを思い出しました。スープを作ってあげられたらよかった。(30代・女性)

・命と土の関係、食と地球と宇宙のつながり等を感じることができました。愛は人と人の間にある。私も誰かのためにスープを作りたいと真に思いました。(50代・女性)

・帰って、おいしいご飯を作りたくなりました。上映後のご挨拶で、@フォーラムの共同代表をされているお米作りの生産者の方の言葉にも共感しました。

・2月にテレビで放映された花人の川瀬敏郎さんとの対談を見て、辰巳さんのことを知りました。お二人の会話と生活に対するまなざしに、心洗われるものがありました。今日の映画も、心に響くものでした。「命への祝福」という言葉を、日々の暮らしの中でも意識していきたいと思います。(30代・女性)

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