2022年3月20日(日)『タネとヒト 生物文化多様性の視点から』(農文協)の出版を記念して、執筆者トーク~語ろうタネとヒトの関係~をオンライン開催します。
種子をめぐる複雑な現実に光をあてて農家vs企業という単純な図式を越えた、古くて新しい種子論議を、『タネとヒト』執筆者の農学や種子研究のオピニオンリーダーたちがタネを播き育て次代に引き継いできた農家の現実・実感・思いを語り合います。
日時 2022年3月20日(日)13:30~15:30 オンライン開催
参加費(ライブ視聴・申込者限定録画配信) 一般1,000円 当会個人会員及び学生 無料
申込先 info@nongmseed.jp メール件名に『タネとヒト』出版記念と明記
(必須)名前、Emailアドレス(zoom url及び録画url送信のため)、連絡先電話番号
登壇者
プロフィール
宇根豊さん 百姓・農と自然の研究所代表
1950年長崎県島原市生まれ。1978年福岡県農業改良普及員として「減農薬運動」を提唱。「虫見板」を普及し「ただの虫」を発見。1989年福岡県二丈町(現糸島市)で就農。2000年福岡県を退職。NPO法人農と自然の研究所代表理事。農学博士。主な著書は『うねゆたかの田んぼの絵本(全5巻)』『愛国心と愛郷心』(農文協)『農本主義のすすめ』『日本人にとって自然とはなにか』(筑摩書房)『農は過去と未来をつなぐ』(岩波書店)ほか。
田村典江さん 総合地球環境学研究所 上級研究員
京都大学大学院農学研究科博士課程修了、農学博士。専門はコモンズ、自然資源管理、農林漁業政策。沿岸漁業における漁業者の自主的な資源管理の研究を皮切りに、持続可能な漁業や森林のための認証制度、林業の人材育成、地域に根差した食と農のネットワーク形成などの研究・実践活動に従事。ローカルで小規模な農林漁業に愛着があり、そういう営みが続いていくための制度や政策の在り方を主たる研究関心としている。著書『みんなでつくる「いただきます」―食から創る持続可能な社会』(共編著、昭和堂、2021年)
西川芳昭さん 龍谷大学経済学部教授
高度成長の始まる1960年に、緑肥作物であるレンゲのタネ屋さん、タマネギの採種育苗農家に生まれる。大学で作物遺伝学を学び、作る人と育てられる植物との関係を学ぶ在来品種の利用について興味を持った。遺伝資源管理を学ぶために大学院留学をするが、生物多様性の持続可能な管理には、科学的技術の進歩が不可欠であると共に、そのような科学の進歩が社会や文化という文脈の中で人々の生活の中に翻訳されなければ持続可能なシステムの構築につながらないことにも気づいた。このため、大学院時代から農業の重要な投入財である種子の社会経済的意味および農業生物多様性資源管理の組織制度について研究を行っている。現在は、浄土真宗西本願寺が経営する龍谷大学で、農業資源経済学・民際学を教えている。主な調査地は、日本・エチオピア・ネパール・カナダなど。著書『食と農の知識論―種子から食卓を繋ぐ環世界をめぐって』(東信堂、2021年)他多数。絵本「たねがいのちをつなぐ」(たねと食とひと@フォーラム発行)監修
トークセッション 進行 髙澤裕考 たねと食とひと@フォーラム運営委員
主催:たねと食とひと@フォーラム
後援:一般社団法人 農山漁村文化協会(農文協)
協力:研究プロジェクト「アジアにおける小規模農業の種子調達メカニズムの持続性評価」(JSPS科研費17H04627)研究代表者西川芳昭
以上
『タネとヒト 生物文化多様性の視点から』西川芳昭 編著(西川芳昭さん寄稿本書紹介ページ)
定価1,980円 (税込) 発行日2022/01 出版農山漁村文化協会(農文協)
著者 宇根豊、小林邦彦、河合史子、広田勲、大和田興、山根京子、⾧嶋麻美、渡邉和男、
河瀨眞琴、Ohm Mar Saw、入江憲治、冨吉満之、Bimal Dulal、吉田雅之、坂本清彦、岡田ちから、田村典江