1/20、食用油メーカー7社に遺伝子組み換え及びゲノム編集原材料の使用について公開質問状を送りました。2016年度、2017年度に続き3回目の公開質問となります。今回、2017年には無かったゲノム編集由来の原材料使用の可能性について聞いています。
公開質問 食用油の原材料について
2016年度及び2017年度の公開質問ではご協力いただきありがとうございました。
この度、貴社が製造販売されている食用油の原材料について、現在の状況と今後の方向性について、公開質問させていただきます。
我が国では菜種、トウモロコシ、大豆など食用油の原材料の多くを、アメリカ・カナダ・オーストラリアを中心とした海外からの輸入に頼っている状態が続いています。世界的な遺伝子組み換え作物の市場拡大に比例し、遺伝子組み換え原材料や由来の食品が私たちの食卓に上る機会は増加しています。加えて利便性の追求のために、食品に添加される成分にも遺伝子組み換え原材料由来のものが増えています。
最近ではゲノム編集されたトウモロコシや大豆の市場流通に関する報道もあり、ゲノム編集の表示が義務化されていないということから、遺伝子組み換えと同様に健康面や環境への影響などを懸念する消費者の声もあります。遺伝子組み換えやゲノム編集の問題については様々な意見がありますが、消費者がひろく情報を得たうえで選択できる仕組みが、私たちの社会には必要だと考えています。
恐れ入りますが、2月5日(金)までに弊会宛、別紙質問回答表をご返信ください。なお、ご回答の有無及びご回答いただいた内容については弊会のホームページ等に掲載させていただきます。何卒ご了承ください。質問回答表のデータ送付をご希望される場合は、info@nongmseed.jpへご連絡ください。
【別紙質問】
質問① 貴社製品原材料の種類と原産国、遺伝子組み換えの状況についてお教えください。
質問② 産地農場から輸出港、輸入港、貴社製造工場までの原材料の管理・輸送方法についてお教えください。
質問③ 遺伝子組み換えの原材料を使用している製品に関して、今後、遺伝子組み換えでないものに変更する予定はありますか。予定の有無とともに、その理由もお教えください。
質問④ 現在、食用油については遺伝子組み換えに関する表示義務はありません。今後、検出精度の向上によりDNAの検出が可能になった場合、商品本体に表示を行う予定はありますか。
質問⑤ 消費者のなかには、遺伝子組み換えでない原材料を求める声もあります。今後、遺伝子組み換えでない原材料の製品を供給するためには、どのような課題がありますか。
質問⑥ ゲノム編集由来の原材料が入手できるようになった場合、使用されますか。
質問⑦ ゲノム編集由来の原材料を使用する場合、表示されますか。
以上