たねと食とひと@フォーラムは、たねといのちの多様性と持続性のために活動しています。

 2019年6月29日開催の総会記念講演では、京都大学の久野秀二先生から「農業のあり方、消費者・市民の関わり方を考える」と題した講演、無肥料栽培家・環境活動家の岡本よりたかさんからは「採種権利を守るためにできること~種は誰のものか?」と題した講演、そして主要農作物種子法廃止後の措置に関する都道府県への2年目のアンケート結果報告を行いました。

 久野先生は、施設園芸、大規模化、輸出志向がもてはやされるオランダ農業でさえ、地域に根差した小規模家族農業の占める割合が大きいこと、農業の持つ多面的機能が再評価されていることを報告されました。また、岡本さんのお話は、農業実践者の視点から、種を採り次世代につないでいくことの面白さや、人と自然が織りなす共同作業の意味を解きほぐすもので、興味が尽きませんでした。都道府県へのアンケート結果については、久野先生から総評をいただきました。


【本書内容】

  • はじめに  たねと食とひと@フォーラム共同代表 吉森弘子
  • 講演1「農業のあり方、消費者・市民の関わり方を考える」 京都大学大学院経済学研究科教授 久野秀二

1年前に発したメッセージ/オランダの農業について/多面的機能型の農業を展開/小さな農業、家族農業を守る/高い技術力を持ち、輸出指向型の近代的な付加価値を持つ/日本と同じように「競争力政策」にさらされている現状/産業競争力と政策とフードバレーの形成/農業・農村発展モデルの2つの経路/日本が参考にできるこれからの農業の姿/どのように広げ、実践していくか

  • 講演2「採種権利を守るためにできること~種は誰のものか?」 たねのがっこう主宰 岡本よりたか

自家採種でわかる種の力/本当の食糧費安全保障とは/種の種類/なぜ、農家は自家採種をしなくなったのか/種子に関する法律/自家増殖と育成者権/私たちにできること/「たねのがっこう」の活動

  • 調査結果 主要農作物種子法廃止法施行後の措置に関するアンケート
  • 参考資料    2019 年 9 月末現在の法制度及び条例制定状況

【頒布価格】 1,000円 当会会員価格800円  ※送料をご負担いただきます。

【発行者】 たねと食とひと@フォーラム 東京都千代田区神田錦町3-21ちよだプラットフォームスクエア1342

電話:03-6869-7206 / FAX:03-6869-7204 /  info@nongmseed.jp

【お申込み・お問い合わせ】 たねと食とひと@フォーラム事務局 E-mail : info@nongmseed.jpまたはFAX03-6869-7204へ

この報告集は地球環境基金の助成を受けて作成しました

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