10月7日、国際シンポジウム2017「たねがいのちをつなぐ」を開催します。2018年4月から種子法廃止法が施行されることとなり、今後の動向が心配されるところですが、いま改めて、種(たね)および種と直接関わる農民に焦点をあて、私たちを取り巻く社会の中において、農民の権利とは何か、食料主権とは何かを考え、将来に種をつなぐ、人をつなぐ一歩にしたいと考えます。シンポジウムでは農民主権・農業生物多様性ガバナンス研究者で、ノルウェー有機農業連盟の事務局長のレギーナ・アンダーセンさんをお迎えし講演していただきます。国内の取り組みについては各々の立場から報告していただきます。
国際シンポジウム2017「たねがいのちをつなぐ」
日 時 2017年10月7日(土)13:30~16:30 開場13:00
会 場 國學院大學渋谷キャンパス5号館2階5201教室 地図 國學院大學渋谷キャンパス5号館
参加費 1,000円 学生500円
プログラム
◆オープニング 13:30-
吉森弘子(たねと食とひと@フォーラム共同代表)「このシンポジウムに期待すること」
◆レギーナ・アンダーセン 来日記念講演(通訳あり) 13:45-
「 Farmers’ Rights and people’s movement for food sovereignty in the Phillipines and Norway 」
農民の権利と食料主権(食についての主権)を実現するために~フィリピンとノルウェーの市民運動の事例から
◆事例報告 15:10-
Ⅰ 岡本よりたか 「命のリレーのための種の学校」 ~岐阜県郡上市で始めた、農業スクールおよび、誰でも参加できるシードバンク(種の保存活動)〝種の学校〟について
Ⅱ 浜口真理子 「太陽のたねに導かれて」 ~シードセイバーとしての20年、たね探しに始まり、シードバンクとたねの学校運営や政策提言、「たねと平和研究所」までの歩み
Ⅲ 西川芳昭 「市民が種子のシステムについて考えることの意味と食料主権」 ~種子を守るとは、分かち合うこと
◆質疑応答・まとめ 16:00-
西川芳昭 (16:30終了予定)
【レギーナ・アンダーセンさんプロフィール】
1991年、ベルリン自由大学政治学科卒業。2007年、オスロ大学政治学科博士号取得。1995年よりフリチョフ・ナンセン研究所にて研究、プロジェクト管理、普及活動、国際会議のファシリテーター、コンサルタントなどに携わる。2013年1月から2017年5月まで、ノルウェーで有機食品運動を推進する団体オイコス(Oikos – Organic Norway)の事務局長を務めた。また植物遺伝資源国際条約締約国会議ノルウェー政府代表、ノルウェー熱帯雨林財団理事長などを歴任。主な研究分野は、食糧農業のための植物遺伝資源に関する国際条約の施行、国際条約における農民の権利、EUおよびノルウェーにおける植物品種の放出および種子販売規制。著書に『作物遺伝資源を守る農民の権利の実現』、『農業生物多様性を管理する – 植物遺伝学と発展途上国』など。Regine Andersen
●協賛・後援のお願い
シンポジウム開催に際して、ご協賛またはご後援してくださる団体・個人を募っています。協賛、後援してくださった団体・個人の方はウェブサイト(随時)およびシンポジウム当日の資料に掲載でご紹介させていただきます。
【主催】 たねと食とひと@フォーラム/JSPS科研費基盤研究(B)「インフォーマル種子供給制度の持続性評価-エチオピアの自家採種・地域市場の事例から
【共催】 渋谷・環境と文化の会(國學院大學登録学術団体)/NPO法人日本国際ボランティアセンター/NPO法人アフリカ日本協議会/人々とたねの未来フォーラム
【お申込み】たねと⾷とひと@フォーラム事務局まで お名前・⼈数・連絡先を記載のうえ
Email: info@nongmseed.jpまたは Fax:03-6869-7204にてお申込みください。
以上