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スコットランド政府当局は、2015年8月9日、国内での遺伝子組み換え作物の栽培を禁止することを宣言。環境保護活動家や食の安全の運動家たちから称賛を集めている。

「スコットランドは美しい自然環境で世界的に知られており、遺伝子組み換え作物の栽培を禁止することは、我々のクリーンで環境にやさしいというイメージを守り、さらに高めることになる」

リチャード・ロックヘッド地方事務局事務官は述べる。

「スコットランド政府は、長年に渡り遺伝子組み換え作物に対する懸念を抱いてきた。これは他のヨーロッパ諸国や消費者が抱いてきた懸念でもあり、容易に解消することはできないものだ」

「遺伝子組み換え製品に対しスコットランドの消費者の間で顕著な需要があるなどという証拠は何もない。遺伝子組み換え作物の栽培を許可することはわれわれのクリーンで環境にやさしいというブランドイメージを傷つけ、それによって我々の食料・飲料産業の140億団体の未来を賭けに供するような危機にさらすことを懸念している」

「スコットランドの食料と飲料は、国内でも海外でも、自然で高品質であることで評価されており、それゆえ高値で取引されることも多い。また、海外の食料飲料メーカーから直接聞いていることだが、消費者の反発にあって、彼らは遺伝子組み換えを使わなくなってきている」

「だからこそわたしは、遺伝子組み換え作物に関しては予防原則に則って対処し続けることを強力に主張するものであり、スコットランドでの遺伝子組み換え作物の禁止を認めるという、柔軟性ある新しいEUのルールをフルに活用するつもりだ」

「スコットランドの遺伝子組み換え政策は、我々の経済にとって、そして我々自身の農業にとって何が最善であるか、ということに基づいて決められるべきである、とわたしは固く信じている」

以上のように、リチャード・ロックヘッド氏は声明の中で述べている。

EUは最近、スコットランドのような個別の政府がその領域内で遺伝子組み換え作物の栽培を禁止することを認めたため、スコットランド政府はその権限の行使に踏み出そうとしているのだ。

ヨーロッパでは、既に遺伝子組み換えとうもろこしが認可されており、そのほか6種の遺伝子組み換え作物が承認待ちとなっているが、スコットランド政府は、こうした遺伝子組み換え作物の栽培に関するヨーロッパの合意から、スコットランドが除外されるよう、近々要求を提示する。

ガーディアン紙によれば、遺伝子組み換えに関する科学的な研究は継続されるとのことだ。

ロンドンの英国与党保守党は、この夏、遺伝子組み換え作物の栽培を許可する宣言をしており、この禁止令は、スコットランド国民党とロンドンの与党保守党との間の亀裂が広がりつつあることをも示唆している。

“スコットランド大地の友人”事務局長である リチャードディクソン氏は、スコットランドの“ザ・ナショナル”紙の取材に対し、「スコットランド政府は反遺伝子組み換えの意見をたびたび表明してきていたが、保守党政権は遺伝子組み換え容認の方向に我々を連れて行こうとしてきた。だから、スコットランドの大臣がこのような姿勢を取ることは、非常によいニュースだ」と述べた。

参考記事http://www.ecology.com/2015/08/10/scotland-pushes-gmo-ban/

http://news.scotland.gov.uk/News/GM-crop-ban-1bd2.aspx

安田美絵@ルナ・オーガニック・インスティテュート(自然食料理教室&持続可能な食の学校)

 

 

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