遺伝子組み換え問題を知る・考えるためのポータルサイト
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遺伝子組み換え作物は既に過去の技術となり、この先は尻すぼみになってゆくであろうと思う。

世界中で反対運動がおき、モンサント社が莫大な費用をかけて抵抗してきたにも関わらず、食品が健康を害する可能性があることを、多くの科学者たちが暴いてきた。

それでも、多国籍バイオテクノロジー企業の力は絶大であり、マスコミを抑え、訴訟に訴えながらも、遺伝子組み換え作物は勢力を増してきたが、ここにきて、最大の消費国と見られていた中国が、アメリカとの覇権争いにより、遺伝子組み換え作物に対して強行な態度を取り続け、その生産量は頭打ちになりつつある。

しかし、それもモンサント社にしてみれば、一つの経過点に過ぎない。彼らは、この技術は既に過去のものになり、莫大な費用をかけながら、より多くの遺伝子を挿入し、シェア拡大のために膨大な費用を消費し、世界中から悪者扱いされながらも、特許ロンダリングを続けて行くことに限界を感じている。

彼らの第二の目標は、決して遺伝子組み換え作物の発展ではなく、彼らが莫大な費用をかけて蓄積してきた遺伝子工学のノウハウを利用した、「完全なるオーガニック野菜」を作り上げることだ。そのために、モンサント社は、世界第一位の種子企業、セミニスを買収してきた。

つまりこういうことだ。まずは従来通りの交配種を作り出す「交雑」という古くからの手法を使用しながら、野菜のゲノムを徹底的に調べ上げることである。そしてどの野菜を交雑させるかを綿密に計画し、交雑の結果から、手に入れたい形質が優性遺伝となった交配種だけを取り出し、その野菜の種を培養することである。

この交雑により、もしかすると農薬が必要なくなるかもしれない。害虫に強い品種の遺伝子を優性遺伝として表に出してくるからだ。あるいは、野生種の遺伝子が発現した品種を残し、肥料を必要としない野菜を作り出せるかもしれない。だからこそ、「スーパーオーガニック」でもあるのだろう。

さらには味が良く、品質が保持でき、そして見た目も美しい、見事な野菜を作り出すことで、消費者にはオーガニックであり、美味しく、コストパフォーマンスもよく、従来の技術を使用した安全な野菜であることを強調できる。確かに素晴らしいことである。人類の知恵の総決算のような野菜作りだ。

しかし、忘れてはならない。彼らの目的は、危険な野菜を市場に出すことでも、安全な野菜を市場に出すことでもない。彼らが目指しているのは、「食料支配」である。誰もが素晴らしいと絶賛し、その野菜の種子を争うように買い求め、農家は安定収入を得て世界中に平和が訪れるかのような錯覚を与えながら、その影で、知的所有権により、すべての人類が「種を採取」するという、当たり前で高尚で、超自然的な行為を、違法なものにしようとしているのである。

モンサント社のスタークは言う。「目的は、製品が消費者に評価され、信頼を得て、購入してもらうことだ」。モンサント社の種子を購入した農家は、厳しい条件が課された契約を強制させられる。自家採取した種を次のシーズンの作付けに利用することが禁じられるのだ。

「種子を支配するものが世界を制する」そんなことは百も承知であろう。世界を制するために、金融や石油や、あるいは武力で攻め入るなどという手法はもう古い。その国の食糧生産を抑えてしまえばいいわけだ。そうすれば、どのような国であろと、その国は、一企業によって支配されてゆく。歴史が物語っているではないか。そう、戦後の日本のように。

※参考記事
http://wired.jp/2014/08/16/monsanto-super-veggie/

岡本よりたか(記事は個人的意見であって本サイトの意見と必ずしも一致するものではありません)

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