遺伝子組み換え問題を知る・考えるためのポータルサイト
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遺伝子組み換え作物は、交配種のような品種改良とは全く違う側面を持っている。

通常の品種改良は、多くは味を良くする、食感を良くする、品質を良くする、保存性を良くする、収量を増やす、疫病に罹らないなどの目的で、自然交配させる方法が主である。

交配によりゲノム(遺伝子の集合)の混和が起きるが、それは植物同士の自然界のルールに則って行われるものであり、交配そのものは過去数億年に渡って行われてきた交配の延長線でしかない。

雄性不稔性といった不自然な交配も行われてはいるが、直接、人為的に遺伝的性質を改変することはしない。

それに対し、遺伝子組み換え作物は、本来、植物が如何なる交配を続けて行こうが、絶対に起こりえない遺伝子がゲノムに入り込むことになる。

遺伝子組み換え作物は現在大きく分けて、二つの種類が席捲している。ひとつは除草剤を撒布しても枯れない作物。もう一つは殺虫成分を持つ作物である。

前者は、除草剤を散布することで、作物だけを残し、雑草全てを枯らしてしまえることが最大のメリットである。つまり雑草処理が簡単に行えるということだ。

後者は、殺虫成分を作物自らが作り出しているため、特定の害虫に食われることがなくなる。つまり殺虫剤散布を減らせるというのが最大のメリットである。

さて、この二つの機能を作物に持たせるために、別の生物の遺伝子を、植物のゲノムに人為的に組み込んだ。通常、自然界では起こりうる可能性の少ない遺伝子が植物のゲノムに入り込んだわけだ。

その結果、様々な問題を起こした。ひとつは除草剤の大量散布である。除草剤は農薬の一種である。これを限度を超えて大量に散布するのだから、人間にも環境にも破壊的ダメージを与えてしまう。

もうひとつの問題は、洗っても煮ても焼いても消えない殺虫成分を作物が持ってしまったことだ。この殺虫成分が、人間にも悪影響を与えているということが、多くの研究者によって次第に明るみに出始めた。

さらに、遺伝子組み換え作物の最大の問題点を生むことになった。それは、新たな遺伝子を組み込んだだけで、その生命体への特許を認めてしまったことだ。

これにより、多くの農家は、過去に何千年と続いてきた、自家採種の道を完全に断たれた。農家は遺伝子組み換え作物を作っている限りは、一生、種と除草剤を買い続けなければならない。

さらには、遺伝子組み換え作物の栽培を止めても、表土に残った種子や風に流されて飛んできた花粉や種子により、遺伝子組み換え作物を栽培していない農家の畑でそれが芽吹いてしまえば、特許侵害で、多国籍バイオ企業から訴訟を起こされるリスクを背負うことになる。

人はなんと罪深い種子を生み出したのだろうか。命のリレーを禁止するこの遺伝子組み換え作物。環境や健康を破壊する除草剤を大量に散布させ、農薬を生み出す作物を食卓に運び、そして農家を訴訟対象とする。

TPPが目前に迫った今、遺伝子組み換え作物の栽培にNOという声を上げなければ、日本の農家の未来は、本気で危うくなるだろう。

—- 微生物共生型自然栽培農家 岡本よりたか —-

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