たねと食とひと@フォーラムは、たねといのちの多様性と持続性のために活動しています。

9月18日(日)、たねと食とひと@フォーラムが実施した粉ミルク公開質問・調査活動のスピンオフ企画としてママ世代による座談会がおこなわれました。

都内の集会所和室に赤ちゃん、お姉ちゃん、ママ世代が集合。もうすぐ4か月になる赤ちゃんは、人見知りが始まったばかり。ママと離れると火が付いたように泣き始めます。でも今日はベテラン保育ママさんがついているから大丈夫。幼稚園のお姉ちゃんは弟くんとさっそくお部屋探検。にぎやかに今日初めて顔をあわせるメンバーでの座談会が始まりました。

まずは自己紹介。子育てエピソードなども交えながら和やかにお話がはずみます。

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粉ミルク調査活動の結果を見ての率直な意見をお聞きしました。「結果に驚いた」「こんなに輸入原料が使われているとは知らなかった」「なぜ赤ちゃんの体内に入るものに、これだけの添加物や遺伝子組み換え原料が使われているのだろうか」「割合や、原産国などわからないことだらけ」などの意見が出ました。出産後に産院や病院で、メーカーなどから粉ミルクの説明を受けるケースが多いようですが、そこでは「限りなく母乳に近い成分です」「わが社のミルクのここが優れています」という話が主で、原材料についての説明を受けることはありません。もちろん詳しい表記もされていません。参加者からは「全成分表示を義務化してほしい」「値段が高くてもいいから国産原材料や、遺伝子組み換えでないものを使ったミルクがほしい」との声があがりました。

話題は食への関心についても広がります。実家が農家という方からはスーパーに並ぶ一様に形、色のそろった野菜の不自然さについて。また、参加者の半数がご覧になっていた、今回の粉ミルク調査活動のきっかけになったとも言える映画『遺伝子組み換えルーレット』の話。そして「簡単・便利・安価」を求めがちだけど、その結果「食の安全」がないがしろにされているのではないか、などなど。
今はネットでどんな情報でも瞬時に見られる時代ですが、皆さんが共通しておっしゃったのは「信頼できる、確かな情報を入手するのはとても難しい」ということでした。今回の参加者は、家族構成やライフスタイルなどまちまちです。遺伝子組み換えについても、添加物についても、農薬についても気になる人、さほど気にならない人、差があります。この調査活動を企画した当会メンバーも子育てに一段落した人や子育て経験のない人など様々ですが、それだからこそ、消費者という共通した立場で言えることは「選択するための情報公開が必要である」ということではないでしょうか。

(事務局 小泉志野)

この企画は地球環境基金の助成を受けて実施しました。

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