たねと食とひと@フォーラムは、たねといのちの多様性と持続性のために活動しています。

印鑰智哉さん

2016年3月12日(土)19時~21時、東京都国分寺市の「カフェスロー」で、「国際シンポジウム2015報告会」の第二弾として、 印鑰(いんやく)智哉さん(株式会社オルター・トレード・ジャパン政策室室長)の講演会「遺伝子組み換えを巡る世界の情勢」を実施しました。印鑰さんの熱のこもった講演の後、当団体の共同代表の西分千秋からは、国際シンポジウムの報告として、日本の「食品表示の現状」をお伝えしました。

印鑰さんのお話は、本当に衝撃的でした。「農薬や遺伝子組み換え作物の増加に伴って、肝臓や腸の病気、ガン、自閉症が増えている」「神経関係の障害、ガン、出生障害や不妊、ホルモン系撹乱、DNA損傷、皮膚病、呼吸器系疾患、栄養失調などが農薬グリホサート(商品名ラウンドアップ)の影響による可能性が指摘されている」「ネズミやリスなどは遺伝子組み換え作物は食べない」など。

日本ではマスコミも報道しないし、大きな反対運動が巻き起こっていないため、世界で一番多く遺伝子組み換え作物が認可されてしまっています。「企業は消費者が要求すれば、応じる可能性がある。働きかけていこう」という提言があり、企業への要請活動を始めよう、と一念発起する機会となりました。

<以下、参加者からのアンケートの声等を紹介します。>

・本で読んだだけでは理解できなかった部分も、具体的に説明して頂き、よく理解できた。ロンドンをベースに企業CSRに関する活動をしている。折を見て、GMOに関する情報も発信していきたい。翻訳等のサポートも可能だと思います。今後も、情報の共有をよろしくお願いいたします。(40代、男性)

・これまでも意識していたが、生の情報に触発されて、危機感を強くした。今日知ったことを、多くのママ達に伝えていきたい。子どもたちを守りたい!!(40代、女性)

・関西の大学で学んでいます。たまたま東京に来る予定があり、ネットで企画を知り、参加させてもらいました。興味があるテーマで、とても参考になりました。知識をもっと深めて、何が出来るのかも考えてみます。(10代、男性)

・遺伝子組み換えの推進派が「規制撤廃」を求めているという話は衝撃でした。現在、日本では、何でも「規制撤廃」の動きが目立ちます。きちんと見定める目が必要ですね。(40代、女性)

・日本、韓国では、自閉症の子どもが世界と比べて断突に多いと聞きます。この二国では、単位面積当たりの農薬使用量も突出して高くなっています。相関が不安です。(60代、男性)

・わかりやすいお話と資料をありがとうございました。地元の生協からも発信していきます。遺伝子組み換えをテーマにした映画上映会も準備中です。(60代、女性)

・昨年、人生で二度目の「脱ステロイド」を経験して、食の重要性を今まで以上に痛感しました。なるべく健康に生きられるよう、しっかり勉強して実践していきます。(40代、男性)

・赤ちゃんの粉ミルクの原料の7割近くが大豆・トウモロコシ・砂糖で、アメリカではその9割以上が遺伝子組み換えという事実にびっくりしました。日本のメーカーが遺伝子組み換えの原料を使っているかどうかは未確認ということですが、是非、問い合わせて知らせてください。(50代、女性)

・Nさんから提案のあった「non-GMO発泡酒を飲みたいね!キャンペーン」は、ポジティブでいいですね。さまざまな「non-GMO食品を食べたいね!キャンペーン」をやってみたいと思いました。子ども向けのおやつや加工食品も気になります。(40代、女性)

・米国で、収穫作業を楽にするために、小麦の収穫直前(プレハーベスト)に除草剤グリホサートがかけられるということを聞いて、こわくなりました。米国の小麦は日本にもたくさん輸入されています。消費者だけでなく、農業者の健康も心配です。(50代、女性)

・海外では、遺伝子組み換え反対運動が市民の間に大きく広がっていることを知って、本当に驚きました。日本でも、より多くの人に早く気付いて欲しいと思います。思い出したのですが、毎日新聞社が、2013年に、「アルゼンチンでの除草剤ラウンドアップ使用量の増加と健康被害を紹介した記事」について、一か月で「おわび」とともに撤回したということがありました。遺伝子組み換え企業モンサントの圧力でしょうか。そういった全体像についても、話が聞きたいと思いました。(30代、女性)

・環境保全型の農業をしている米農家でさえ、除草剤を一回だけ使わざるを得ないと聞きました。今日、お話を聞いた除草剤グリホサートは、日本では農業用だけでなく一般消費者向けにも、ホームセンターや100円ショップ等で売られているとのこと。環境全体への影響も心配です。(50代、男性)

・遺伝子組み換えは、民主主義とも関わりのある大きな問題だと思う。学びをさらに深めていきたい。(50代、男性)

・草の根運動で対抗していくしかないですね。頑張りましょう!(50代、女性)

・今日は、GMの問題点を改めて整理して聞くことができた。なぜ、日本のマスコミはこのようなことをもっと報道しないのか。「金や人脈」が、隠れた圧力になっているのだろうか。この先、TPPで日本が一気にGM市場になっていくことを、強く懸念する。(60代、男性)

・最後に紹介された『遺伝子組み換えの神話と真実(GMO Myths and Truths)』の日本語版出版プロジェクトに協力したいと思います。「遺伝子組み換え企業の宣伝に対して、科学的データを集めることでそのウソを暴いた書物」ということですから、運動の弾みになりそうです。(40代、男性)

・なかなか知ることができない情報をたくさんご提供頂き、感謝しております。GMO栽培面積は、世界中で考えればまだ10数%という事実に、救われる思いがしました。日本でも、反対運動を広げていかねばと思いました。(30代、男性)

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