遺伝子組み換え問題を知る・考えるためのポータルサイト
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FullSizeRender3月8日(火)、大阪府男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)視聴覚スタジオにて、国際シンポジウム2015「消費者が選べる遺伝子組み換え食品表示をめざして」報告会in大阪会場 映画上映会&「私たちはどんな食べ物を選ぶのか」を実施しました。70名を超える参加がありました。参加者には国際シンポジウム報告書「できることからはじめよう!消費者が選べる遺伝子組み換え食品表示をめざして」が配られました。アンケートでは、「知ること」は大切だと思った。まわりの人たちと、遺伝子組み換えについての意見を交換していこうと思ったなどの感想がありました。

 

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司会 山下尚子さん

司会進行の生活クラブ生活協同組合都市生活の理事長山下尚子さんにより、開会、映画の紹介がありました。

1本目の映画「パパ遺伝子組み換えってなぁに?」の監督ジェレミー・シェイファートは、子どもをもったことをきっかけに、食について考えるようになりました。米国では遺伝子組み換え(GM)食品の表示義務がなく、食べているものにGM食品が使われていることを知る市民が少ないこと、GMそのものを知らない市民がいることに疑問を持ち、家族でGM食品の謎を解く旅に出ます。
2本目の映画「遺伝子組み換えルーレット」では、監督のジェフリー・スミスが、GM食品による健康被害について、医療関係者や元政府高官、研究者、自閉症やアレルギーの子どもをもつ親など、多数の証言とエビデンス(科学的根拠)から、その実態を浮かび上がらせました。

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報告 泉容子さん

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紙芝居

生活協同組合エスコープ大阪の常務理事泉容子さんによる国際シンポジウム(11月21日開催)参加報告では、米国ではGMを危惧する世論の高まりによりバーモント、コネチカット、メインの3州でGM表示を義務化する法律が成立したが、その後、米国議会下院において、GM表示を任意とする等の「DARK法案」が可決されたこと。シンポジウムの数日前に、FDA(米国食品安全局)がGMサケを承認したことなどです。

※事後進捗状況として、3月1日に米国議会上院の農業委員会にてGMO法案が通過しました。次は本会議での審議が予定されています。

西分

報告 西分千秋

当会共同代表の西分千秋より、消費者には「安全を求める、知らされる、選ぶ、意見を反映させる」という4つの権利があること。現行の食品表示制度がこの消費者の権利を尊重していないものであること、GM食品表示制度の欠陥、加工食品の原料原産地表示の不思議など、問題点についての報告がありました。また、私たちにできることとして、国会議員やメディア、食品関連事業者への働きかけ、遺伝子組み換え食品を扱っていない店や生協での購入、食品表示に関心を持つことなどの行動提案がありました。

 

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まとめ 浅井由起子さん

★以下、アンケートの感想などを紹介します。

・遺伝子組み換えについては、以前から関心があった。今日の映画を見て、自分のためにも、家族のためにも、これまで以上にきちんと「食品の選択」を心がけたいと思いました。また、それが企業や社会を変えていく力になるという話に、希望を持ちました。(70代、男性)

・企業と裏表になった米国FDAの実態にショックを受けました。日本でも、原子力規制委員会など公的機関の人選が問題になったことがあります。市民の監視は重要ですね。(60代、女性)

・『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』は、むずかしいテーマを、ユーモアを交えてとてもわかりやすく見せてくれました。登場する3人の子どもたちの笑顔やしぐさも可愛くて、気持ちがなごみました。一方、『遺伝子組み換えルーレット』では、健康被害の実態にぞっとしました。人間は、遺伝子操作などという「神の領域」に決して踏み込んではいけないと思います。(60代、女性)

・日本が「GMのごみ箱」になってしまわないように、「GMは食べたくない」と意志表示する人を増やしたいですね。「知らなかった」では、取り返しがつかないと思います。私も、まわりの人に話していきます。(40代、女性)

・GMを巡る状況がめまぐるしく変化していることを思うと、なぜ企業にこのように振り回されなければいけないのかと怒りがこみ上げる。「ごみ箱」になるのはゴメンだ!(30代、女性)

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パパ遺伝子組み換えってなぁに?

・『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』は、すごくわかりやすい映画でした。漠然と良くないと思っていたGM食品のことを、きちんと知ることができました。それと、消費者である私たちが声をあげていくことが「安心・安全な食」につながるという提案が、すごく良かったです。それなら私にもできそうだと共感しました。(30代、女性)

・勉強させていただきました。遺伝子組み換え食品の健康への悪影響はある程度わかっていましたが、より深刻なことがわかりました。また、環境への影響、農薬とタネをセットで販売する企業の思惑、栽培農家のさまざまな思いなど、多様に広がる問題が見えてきました。食を選択していくことの重要性を改めて痛感しました。(60代、女性)

・『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』の冒頭で紹介された、飢餓に苦しみながらもモンサントから寄贈された遺伝子組み換えのタネを焼却処分したハイチの農民たちの姿が印象的でした。(60代、女性)

・2本とも、情報がいっぱい詰まった映画でした。エスコープ大阪の方の紙芝居も、「つかみ」がバッチリで良かったです。参考にさせていただきます。表示を見て食品を選べるようになるといいですね。勝手に食べさせられている現状が怖くなりました。特に、子どもに食べさせるものには、母親として責任を感じます。声をあげていくこと、そしてイヤなものは買わない不買行動、続けます。TPPのことも不安です。(40代、女性)

・知ること、見ること、選ぶこと、唱えることで、GM食品を少しでも排斥できたらと思います。GM食品は知らないうちに加工食品の中に蔓延して、気をつけていても食べてきたのだと思うと、恐ろしくなりました。私たちの健康や寿命が、大企業の利潤追求に左右されるなんて許せません。(70代、女性)

・GMの真実を知ったような気がしました。映画の中で大事なことがたくさん語られていて、最初はメモを取っていましたが、追い付きませんでした。データなどをまとめた資料があるといいなと思いました。私も自分で今日のレポートを作って、まわりの人にまわします。(50代、女性)

・遺伝子を傷付けるという点で、GMの問題は放射能被ばくと同じだと思いました。『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』に出てくる父親の気持ちは、原発事故自主避難者の親の気持ちと通じます。また、『遺伝子組み換えルーレット』では、驚きと未来への希望を感じました。「命よりお金」という世界の流れを変えていかなくては、この問題は解決しません。今日は、海外での取り組みを知り、「モンサントの居場所をなくす」ために、世界中の人々が共に声をあげていかなくてはと強く思いました。『世界が食べられなくなる日』という映画もお薦めです。モンサントのラットの実験の不備を指摘したものです。(50代、女性)

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パパ遺伝子組み換えってなぁに?

・『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』の中で、ノルウェーでは学校でGMの脅威と健康への影響を学ぶことが紹介されていました。日本では、どうでしょうか。PTAで原発、放射能汚染、残留農薬等をテーマに保護者向けの講演会等を企画しようとすると、教育委員会から暗黙の圧力がかかるという話を聞きます。消費者の選択の自由を保証するためにも、「知る権利」は守られるべきだと思いました。(40代、女性)

・京田辺市で『遺伝子組み換えルーレット』の上映会をしたら、100人程集まりました。ジェフリー・M・スミスさんの講演会は、京都まで聞きにいきました。このところ、原発問題、放射能問題で頑張ってきましたが、遺伝子組み換え問題もTPPと合わせて緊急性があるので、さらに勉強して運動を広げていきたいと思います。(60代、女性)

・「うるさいおばちゃんたち」の声が、食品企業をやりにくくさせてきたことを「たねと食とひと@フォーラム」の方から聞いて、励まされました。最後まであきらめない、押しの強い「関西のおばちゃん」として、これからもいっしょに頑張りましょう。(40代、女性)

・GM表示を求める米国の市民運動の高まりに比べて、日本人の意識があまりに低いことに危機感を覚えました。メディアの問題もありますね。消費者運動、頑張っていきたいです。(50代、女性)

・「たねと食とひと@フォーラム」の方から提案のあった「GMでない発泡酒を飲みたいね!キャンペーン」のような活動もやってみたいと思いました。(50代、女性)

・「食べること」は、まさに「生きること」なのに、なぜこうもいい加減だったり、蔑にされたりするのか。モンサントの社員やFDAの役人にとっても、他人事ではないはずなのに。学ぶこと、学ばせること、そして自分で考えることが重要だと思いました。(50代、女性)

・『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』は、ユーモアとジョークを交えた展開で、楽しみながら学ぶことができました。映画の中で、GM推進派・反対派の両方のインタビューがあったのも良かったです。とても参考になりました。(50代、女性)

・GM表示のある生協の食品は安心して利用できますが、市販のものは不安です。表示を見てやめることも多いのですが、目をつぶって利用することもあります。わかりやすい表示を求めます。(70代、女性)

・「たねと食とひと@フォーラム」の方のお話で、日本の表示制度は完全ではないということがわかり、驚きました。いつも表示を見て食品を選ぶようにはしてきましたが、「書いてなければ安心!」と勝手に思いこんでいました。これでは自分で選ぶのも不可能です。きちんとした表示制度を求める運動を、応援していきます。(40代、女性)

・GM食品が健康被害を及ぼす、及ぼさないに関わらず、自然の生態系を破壊する行為は絶対に反対するべきだと思います。食べものだけでなく、衣類にも気をつけていきます。(30代、女性)

・みんなが本当の事を知って、選ぶ知識を持っていかないと。そして、大切な家族、大切な人を守っていかないと、と思います。(40代、女性)

・私は、数年前までは中国産と表示のある食品は食べない(中国のものが全て悪いかどうかはわかりませんが)程度で、食品について、何を買うか、あまり気にしていませんでした。でも、いろいろな話を聞く機会があり、今では必ず表示を見てから買うようにしています。GMも、本当に怖いと思います。何も気にせず、食品を購入できる日が来ることはないのでしょうか。いろいろ気にしながら食べるのはイヤですね。(50代、女性)

・non-GMOを選びたいと思います。周囲の人にも「遺伝子組み換えって、知ってる?」と話していきたいと思います。(30代、男性)

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遺伝子組み換えルーレット

・『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』を見る前に、別のところで『遺伝子組み換えルーレット』を見る機会があったので、『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』もよく理解できた。『遺伝子組み換えルーレット』を初めて見た時には、テンポの早い画面についていくのが大変でしたが、来日した制作者の話を聞けたおかげで理解が進んだ。TPPの問題などを見ていると、日本政府は信用できないし、「食に対する考え方」を含めて、できることから始めなければならないことを痛感しました。まずは、「遺伝子組み換え食品表示の実現をめざして、頑張らねば」と思う。子どもの将来に対して、大人はもっと責任を持つべきだと思います。(60代、男性)

・知れば知るほど、遺伝子組み換え技術の怖さを実感します。アメリカでの不買運動がもっと広がって、表示につながっていけばと思います。さまざまな問題の大きさを踏まえて、いろいろな人に伝えていきたいと思います。(50代、女性)

・遺伝子組み換えについて全く知らなかったのですが、とてもよくわかりました。「知ること」って、すごく大切だなと思いました。また、遺伝子組み換えは、とても深刻な問題であるなと思いました。まわりの人たちと、遺伝子組み換えについての意見を交換していこうと思いました。(10代、女性)

・映画に出てきた「GMは、新しい奴隷制度の始まりだ」という言葉に、ドキリとしました。また、「選びたいけど、選べない」という表示制度の矛盾には、困難にぶつかった気分です。表示のないアメリカ市民が、20年間食べ続けた結果が、今、明らかになってきた。これからも表示制度の改正を求める運動を続ける必要性のあることを、強く感じました。「お金の為に回っている世界」を、「命の為に回る世界」に変えられると良いし、そのための運動を続けていきたいと思います。(60代、女性)

・1996年から運動に関わってきました。「選ぶ権利」と「知る権利」を求めてきましたが、「知らされる権利」という標題は、とてもいいと思いました。(60代、女性)

以上

◆この企画は地球環境基金の助成を受けて実施しました。基金ちゃんs

 

 

 

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