たねと食とひと@フォーラムは、たねといのちの多様性と持続性のために活動しています。

3月1日(火)、表参道の地球環境プラザセミナースペースで、学習会『自伐型林業と地域の多様性』が開催されました。講師は、ジャーナリストで「NPO法人持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会」事務局の上垣喜寛さんです。高知県四万十市で「林業女子」として活躍する若者たちを描いた映像を見た後、各地の兼業林家の実情をわかりやすく伝えてくれました。

参加者の中には、これから林業をめざそうと考える若者たちもいて、真剣な表情でメモを取りながら聞き入っていました。また、中山間地で実際に地域起こしに関わっている方もいらっしゃいました。少人数でしたが、人と人をつなぐ意味でも、とてもよい機会となりました。以下、アンケートでの感想を紹介します。

image感想より

・映像に登場した秋山梢さんのライフスタイルに憧れます。私にも、「第二、第三の人生」として、林業に取り組むことが出来そうな気がしました。(50代、女性)

・日本のこれからにとっても、自分にとっても、とても意味のある企画だったと思う。言われたような現状があるからこそ、これから日本で自伐型林業を実践していくことに利点があるのだと納得した。林業が、地域に根付いた様々な産業のベースになっていくのかもしれないと、希望を持てた。また、さまざまな事例から、知識、技術、手入れの仕方まで学ぶことができて、参考になった。僕も林業家をめざしてチャレンジしてみたい。(20代、男性)

・自伐型林業が「地域での生活のベース」であるという考え方を、興味深くお聞きしました。実例を挙げて、収入、費用等を説明していただいたおかげで、「将来やっていけるのか?」という疑問や不安が解消されました。木質バイオマスを利用した大規模な発電が、地域資源の枯渇につながっているという話は、すごくショックでした。地元の温泉への供給など、地域の中で身の丈に合った利用を優先するべきだと思います。大規模な林業が、山林所有者にとって全く良いものではないことにも、改めて気が付きました。自伐型林業に、「光」が見えてきました。(20代、男性)

・自伐型林業という言葉は知っていたが、中身を詳しく聞いたのは初めて。お聞きして、かなり可能性があると思った。これなら、「半林半X」ができる。Xは、その地域・人に応じていろいろあると思う。

来年、「むら×まち元気協会」という持続可能な地域づくりを推進する人材ネットワークを立ち上げようと、現在、準備中。是非いっしょに取り組みたい。

また、山梨県上野原市西原で、地元の木を使って築150年の古民家の再生をやろうとしている。この古民家は移住体験のためのゲストハウスとして使う予定。これがうまくいったら、どんどん広げていきたい。(60代、男性)

・林業は、事故や災害が多いので、とにかく「安全第一」で進めて欲しい。目的は「自然を守ること」なのか、「稼ぐこと」なのか、倫理性のある林業者が増えることを願っている。(40代、男性)

・映像含めての具体的な事例紹介で、自伐型林業について明確にイメージすることができた。国土の7割近くが山林でありながら木材自給率が3割程度というのは、やはりいびつな構造だと思う。紹介していただいたような自伐型林業の普及で、日本の社会や環境を、健康な状態へと軌道修正ができるのではないかと思いました。とても意義深い活動だと思います。実は、我が家も山林オーナー(長野県)です。これを機に、自伐型林業について、もっと学んでみたいと思います。(30代、女性)

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